• モリヤマハルカ

ドミノが倒れる時

最終更新: 7月19日


スライドメソッドの醍醐味は

噛めば噛むほど味が出る

スルメのように何度も訪れますが

最大の感動イベントは私が

「ドミノが倒れる時」と呼ぶ瞬間です。


それは、十分な数の音の「型」を

丁寧に理解したころに突然訪れます。


そしてその後雪崩のように

何度も訪れます。


連動する日本語の筋肉が

長年のしがらみから解放され

パラパラと剥がれる瞬間です。


まるで死んでいくかのような

何もかも諦めていくような

連動の解除。


その瞬間

表情筋と咀嚼筋から切り離された舌は

水面に力なく浮き

羽の生えた生き物のように

ひらひらと軽く舞い始めるのです。

顎は置き去りに。唇も頰も無関係に。


ある生徒さんはこの状態を

「先生、これは脱力なんてもんじゃないです。これは死です。自分が死んで水死体になって上向きに浮いているような状態です。」

と感覚を鋭く解説してくれました。


十分な時間をかけて

各音の脱力状態に向き合い

(スライド練習の5つのポイントが全て正しく緩んでいることを確認しながら)

そこに落ち着き、

単語やフレーズを

いつもよりふわっとリラックスして

不注意に発音しちゃった瞬間などに

「ドミノが倒れる時」は

起こります。


今週ドミノが倒れ始めた方々にお贈りします。

心から、おめでとうございます㊗️