英語発音についての
誤解が多いのは
多くの人が
英語発音の七不思議を
知らないためです。
それらは
分析され語られることは
ほとんどありません。
1)発音は生き物で
常に変わり続けるということ。
つまり世代によっても
流行りの傾向があり
コロコロ変わること。
2)同じアメリカ国内でも
地方や人種、階級、親の出身地などによって
大きく変わるということ
そしてそれを大げさに使って
映画やドラマでは
役の個性を作っていること。
3)辞書ごとに発音のこだわりが微妙に違い
発音記号システムまで
ばらつきがあること。
4)ニュースキャスターですら
どの局か 番組かによって
発音のテイストが変わるということ。
5) ネイティブスピーカーの殆どが
自分の発音を客観的に捉えた経験がなく
正しいと自信を持っていること。
それほどまでに言語の発音というものは
主観的に受け止められていること。
6) ほとんどのネイティブスピーカーが
同じ音と思いながら
次に来る音や単語によって
必要以上に違う音色に変え
音の範囲を広げながら発音していること。
それに気づいていないこと。
7) 同じ人間が
環境によって発音を変えていること。
例えば
彼氏や彼女がイギリス人に変わった途端に
ブリティッシュ英語に近づいたりすること。
以上のことは
多様性に誇りを持つ
寛大なアメリカの素晴らしさでもあり
だからこそ外国人も
社会に受け入れられやすいのです。
日本で外国語訛りのある人の方が
人種による社会の壁を感じやすいでしょう。
でもこの多様性は同時に
外国人が正しい英語発音を学べない
原因にもなっています。
1+1=2と主張する先生
(ネイティブスピーカー)と
1+1=3と主張する先生と
1+1=1と主張する先生の間で
日々振り回されるのです。
誰も一貫した「答え」を教えてくれません。
変わり続ける情報に確信が持てないので
身にも付かないわけです。
この国で生まれ育ったという事実によって
発音に揺るぎない自信と
native-nessを持つ
ネイティブスピーカー。
訛りがあっても
通じないことはまずないので
演劇のオーディションでも受けない限り
「〇〇訛りが耳につく」と
発音をジャッジされることはまずありません。
逆に日本人の「日本語訛り」は明らかに
コミュニケーションに支障を来すので
日常的に辛辣に
「ジャッジ」され続けることになります。
なんて不平等なのでしょうか…。
スライドメソッドを
「ジグソーパズルのよう」
と表現する人が多いのには
深い意味があります。
上記のような矛盾、説明できない多様性を
うやむやにせず
無駄を全て省き 統一しシンプルに公式化し
日本人が主観的にも客観的にも再現できるよう
How to を具体的に組み立てたためです。
確実に通じる正しい音を
いつも同じ音で発音する。
この音の口の開け方はいつもこれ。
舌はここしか使わない。
顎と唇の余計な動きは全部カット。
無駄な筋肉運動は初めから全てやめさせ
だからこそ舌が楽に動き
そこに出てきた純粋な音を
耳と口に刻み込むように覚える。
そんなメソッドが
日本人には必要だと確信したのは
私自身が日本生まれの日本育ちで
発音矯正に7年もかかったからです。
曖昧や うやむやに翻弄されたからです。
「ジグソーパズル」のように
最後の1ピースまでかちっとハマり
ハマったら全体に「納得」できる
スライドメソッドの教本が
この夏日本で初公開されます。
音声、動画付きです。
どうぞお楽しみに^ ^