以下のご質問がありました。
子音のt/dについて質問です。 p91にある「先は遅れて前歯裏にピタッ」
の舌のまま音を出すのでしょうか?
それとも
「先は遅れて前歯裏にピタッ」の後に、
舌先を前歯裏から離す瞬間に
音を出すのでしょうか? またt/dの破裂音が最後に来る場合の、
音の終わらせ方も、
p/bと同様、
基本位置の方向で終わらせるのでしょうか? どうぞよろしくお願いいたします。
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回答:
破裂音は不思議な音です。
音を実際に発音している間は
何の音なのかわからないからです。
tもdも破裂音です。
実際の型を作っている間が
tとdの音、そのもの、つまり、「状態音」です。
tの「状態音」は
「圧力の掛かった沈黙」ですから
耳には何も聞こえませんが、
口の中では
「垂れ幕」裏側で
空気圧がキュッと溜まっています。
その瞬間が
tです。
dは代わりに
喉がなりますが
息はどこからも漏れません。
ミステリアスな、こもった音です。
そしてその型が
次の音の型に移行した瞬間
舌や唇などが必要に応じ移動して
その結果
さっきためた空気圧が
解放される場合が出てきます。
それがその破裂音の
「終音」です。
「終音」が耳に聞こえるか聞こえないかは
次の音の有無や
型の条件よって
はっきりと決まります。
終音は、
音から音への型の移行によって
結果的に起こる
物理音でしかありませんから
そこで一生懸命その
「音」を出そうとすると
リズムが完全に狂います。
動画でじっくり説明する必要がありそうですね。
できる限り今週中に
説明動画を撮って
シェアするようにいたしますね。
誤解されているので
ひとつだけはっきりお教えしますが
発音記号にtやdがある限り
音を飛ばすことはありません。
言っているのに
聞こえていないだけです。
スライドメソッド
モリヤマハルカ