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第4回
聴く教室は、子どもの声を守る
― 誰かになる必要はない ―
2026年2月28日
聴く文化がある家庭では、
子どもは英語を「課題」ではなく「音」として受け取ります。
うまく言えたかどうかよりも、
「どんな音が出たか」に耳が向くからです。
ニューヨークで芸術教育の現場に関わる中で、
安心のある空間では、
子どもたちの声の響きが自然と変わることを
実感してきました。
正解と比べられる前に、
その人の声そのものが受けとめられる。
そこには静かな安心があります。
人は一人ひとり、声の響きも、
息の流れも違います。
正しい発音を目指すことは大切です。
けれど、
「間違えてはいけない」という強い緊張が重なると、
声は縮こまり、
ときには自分らしさまでも
奥にしまい込んでしまいます。
英語を学ぶことは、誰かになることではありません。
自分の声で、自分のリズムで、言葉を奏でることです。
英語は、比べるためのものではなく、
つながるためのもの。
声が縮こまらずにいられる場所があってこそ、
人は自分のままで話せます。
その土台にあるのは、
やはり「聴く力」なのです。

週刊NY生活
2026年2月28日掲載
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