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第6回
音を聴くとき、脳は静かになる
― 学ぶより、感じるという入口 ―
2026年4月25日
英語が聞き取れないとき、「もっと頑張って集中しなければ」と思うことはありませんか。
ところが実は、ことばを理解しようと考えるほど、
音そのものを聴く力が弱まってしまうことがあります。
ことばを理解する働きと、音を聴き取る働きは、
少し性質が異なります。
どちらも大切ですが、一方に強く意識を向けると、
もう一方は静かになります。
たとえば自転車に乗るとき。
動きやバランスを一つひとつ考え始めると、
かえってうまく乗れなくなります。
英語の音もそれに似ています。
意味を追いかけすぎると、音を感じる感覚から離れてしまいます。
そんなときは、少し深呼吸をして力を抜いてみてください。
ことばを音の流れとして感じるだけで、
英語の響きはふっと耳に入りやすくなります。
英語の音は、頑張ってつかむよりも、
リラックスした状態で受け取るほうが
自然に身についていきます。
肩の力を抜き、その響きに身をゆだねてみてください。
そのとき私たちは、母語の子守唄のように心地よく、
本物の英語の音にやさしく出会い直します。

週刊NY生活
2026年4月25日掲載
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