5月10日、親友からのサプライズのバースデーギフトは、お寿司のディナーの後、ミュージカルWickedを観るコースでした。
ところが誕生日の前夜に父が緊急入院、急遽大手術と連絡があり、実際のミュージカルは飛行機に乗っていたので観れなかったのです。
不憫に思った親友は、代わりにサウンドトラックをプレゼントしてくれました。
ミュージカルなんてチケットは馬鹿高いし人生に必要無いと感じてしまって、すっかり観なくなりましたが、思い起こせばニューヨークに渡った22年前の夢は、ブロードウェイミュージカルに出ること。
大プロダクションのプレッシャーに勝てる性格ではなく、才能も勿論無かったのですが、夢見る20代ならではの勢いですね。nyに着いて、はじめの一週間は、電話は壊れ夜中にゴキブリの歩き回るリノベーション前のパークセントラルホテルに住み、必死で安アパートを探し歩きました。
そしてブロードウェイと56丁目にあったヨガ道場のオフィスの片隅の、居候部屋のような小部屋にしばらく住むことに。部屋は小さくプライバシーも無し。不安で体調は崩れよくお腹が痛くなったけれど、夢は窓の外の摩天楼に広がっていて…。
あの時代を若さだけで、がむしゃらに生き延びました。
ミュージカルの音楽を聴くと甘酸っぱく感じるのは、私自身のそんな未熟で甘酸っぱい時代と重なるからでしょうか。それにしてもWickedはステキな歌ばかり。
Wicked、いつか本当に観に行ける日が来るのでしょうか。どなたか来年のバースデーにプレゼントして下さいな🎁