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発音は技術ではなく表現
発音というと、 多くの人は技術を思い浮かべます。 正しい舌の位置。 正しい口の形。 正しい音。 もちろんそれらは大切です。 でも私は長年発音を教えてきて、 少し違うことを感じています。 発音は、 単なる技術ではありません。 表現です。 私が若い頃に夢中になったのは、 パントマイムでした。 言葉を使わずに、 感情や考えを伝える世界です。 そこで学んだことがあります。 それは、 人は技術だけでは心を動かせない ということです。 どんなに正確に動いても、 そこに表現がなければ、 人には届きません。 実は英語発音も同じでした。 発音を学ぶ目的は、 ネイティブの真似をすることではありません。 誰か別の人になることでもありません。 自分の考えを、 自分の声で、 相手に届けられるようになることです。 だから私は、 「ネイティブみたいになりたいです」 という言葉を聞くと、 少しだけ立ち止まります。 本当に目指したいのは、 ネイティブになることではなく、 安心して自分を表現できること ではないでしょうか。 英語が通じるようになると、 世界が広がります。 行ける場所
モリヤマハルカ
3 日前


発音コンプレックスは人種差別と無関係ではない
私は長年ニューヨークで暮らしてきました。 その中で、さまざまな人たちと出会いました。 そして気づいたことがあります。 それは、人は誰でも 「自分らしく話したい」 と願っているということです。 ところが現実には、 アクセントや訛り、 話し方や見た目によって、 人は簡単に評価されたり、笑われたりします。 多くの日本人が海外で最初に経験する苦々しい出来事の一つは、 自分の英語を笑われることかもしれません。 発音が違う。 聞き返される。 真似される。 その経験は、思っている以上に深く心に残ります。 もちろん、 発音コンプレックスと人種差別は同じものではありません。 ですが、 「自分らしく話した時に否定される痛み」 という点では、 どこか共通する部分があるように感じます。 だから私は、 発音を教える時も、 単に音だけを見ているわけではありません。 その人がどんな気持ちで話しているのか。 どんな不安を抱えているのか。 どんな経験をしてきたのか。 そういう部分も大切にしたいと思っています。 コンプレックスはアレルギーのようなものです。 持っていない人には見えに
モリヤマハルカ
3 日前
発音で苦しむ人は孤独を抱えている
私は長年、日本人の英語発音を教えてきました。 その中で気づいたことがあります。 発音で苦しんでいる人は、 発音だけで苦しんでいるわけではないということです。 通じない。 聞き返される。 会話に入るのが怖い。 人前で話したくない。 そんな経験を繰り返すうちに、 少しずつ自信を失ってしまう人がいます。 英語を話すたびに緊張し、 自分の言葉が相手に届く前から諦めてしまう人もいます。 発音の問題は、 単なる技術の問題ではありません。 人と人との間にある壁の問題です。 だから私は、 発音を学ぶ人に必要なのは知識だけではないと思っています。 安心して失敗できる環境。 質問できる環境。 応援し合える仲間。 そして、 「大丈夫ですよ」 と言ってくれる人の存在。 実際、Slide Method®のコミュニティを作ろうと思った理由もそこにありました。 発音で苦しむ人は、 既に世界との壁と寂しさを抱えています。 だからこそ私は、 発音だけでなく、 安心して学べる場所も大切にしたいと思っています。 英語は本来、 人と人をつなぐためのものです。 自分を小さくするためのもの
モリヤマハルカ
3 日前


30年前、私は人生をリセットした
6月22日は、私の渡米記念日です。 24年前のこの日、私は初めて人生をリセットしました。 当時の私は、日本での生活に行き詰まりを感じていました。 演劇の世界に身を置きながらも、 どこかで限界を感じていました。 未来が見えない。 でもこのままでは終わりたくない。 そんな気持ちだけは、はっきり覚えています。 だから私は、思い切ってニューヨークへ行くことにしました。 今振り返ると、とても大胆で無計画だったと思います。 英語も話せません。 知り合いもいません。 仕事のあてもありません。 それでも行こうと思いました。 それでも、 「新しい場所で何ができるか試してみたい」 という好奇心だけはありました。 そして私は、地球の裏側へ飛びました。 もちろん不安はありました。 たくさん失敗もしました。 何度も落ち込みました。 それでも不思議なことに、人生は少しずつ前へ進みました。 助けてくれる人がいました。 応援してくれる人がいました。 そして、自分でも知らなかった強さが少しずつ育っていきました。 24年前の私に今声をかけるなら、 きっとこう言います。 「大丈夫。」
モリヤマハルカ
3 日前
英語も話せずニューヨークへ渡った24歳の私
私は24歳の時、一人でニューヨークへ渡りました。 今振り返ると、よく来たなと思います。 英語はほとんど話せませんでした。 もちろん発音も、日本語そのままのカタカナ英語でした。 機内で配られた税関の書類も読めません。 「1万ドル以上の現金を持っていますか?」 そんな質問の意味すらわからず、 隣に座っていた男性に助けを求めました。 すると彼は笑いながら、 「君は持っていないと思うよ。全部 No だよ。」 と言いました。 なぜ No なのかもわからないまま、 とりあえず No にチェックを入れたことを 今でも覚えています。 ニューヨークに着いてからも大変でした。 ホテルのチェックイン。 レストランでの注文。 学校の手続き。 友達作り。 すべてが手探りでした。 当時の私は、英語を話しているというより、 身振り手振りと気合いで生きていたような気がします。 それでも不思議なことに、 少しずつ世界は広がっていきました。 助けてくれる人がいました。 応援してくれる人がいました。 そして、通じないことに悩みながらも、 私は英語を諦めませんでした。 今、英語が通じな
モリヤマハルカ
3 日前


なぜ私は英語発音を教えているのか
― Slide Method®誕生の原点 ― 英語発音とパントマイム。 一見まったく関係のないように見えるかもしれません。 でも私にとっては、どちらも「表現」のためのツールです。 24歳でニューヨークへ 私は24歳でニューヨークへ渡りました。 当時は英語も十分に話せませんでした。 税関の書類すら読めず、周囲の人に助けてもらいながら生活を始めたことを今でも覚えています。 パントマイムから学んだこと その後、ニューヨークでパントマイムと出会いました。 言葉を使わずに感情や考えを伝える世界です。 そして私は、その世界で大切なことを学びました。 それは 「結果を真似するのではなく、仕組みを理解すること」 です。 英語発音も同じだった どんなに上手なマイムアーティストの動きを真似しても、その動きが生まれる身体の状態を理解していなければ、本当の意味では再現できません。 実は英語発音も同じでした。 多くの日本人は、聞こえた音を真似しようとします。 しかし、日本語と英語では口や舌の状態そのものが違います。 Slide Method®の原点 私は長年の試行錯誤の中
モリヤマハルカ
3 日前
声を出してはいけない寮で育った私
私は12歳の時に親元を離れ、学生寮で暮らし始めました。 そこには今では考えられないような厳しいルールがありました。 下級生は存在感を消さなければいけない。 先輩の目を見てはいけない。 笑ってはいけない。 音を立ててはいけない。 そして、 声を出してはいけない。 許されていたのは、内緒話のような「息の声」だけでした。 多感な中学生の私は、 鉛筆を落として音を立てるだけで緊張し、 息の声で 「すみません」 と謝る毎日を送っていました。 そんなある日、 上級生たちが全員バス旅行に出かけ、 寮が空っぽになりました。 その時です。 親友と私は非常階段の脇のベランダへ飛び出しました。 そして、 青空に向かって叫び続けたのです。 声が枯れるまで。 怪獣のように。 思いきり。 誰にも遠慮せず。 あの時の気持ち良さは、 今でも忘れられません。 空の色も、 風の匂いも、 鮮やかに覚えています。 今振り返ると、 あの出来事は私の人生に大きな影響を与えたように思います。 なぜなら私は今、 英語発音を教えているからです。 英語に自信がなくて声を上げられない人。 間違えるの
モリヤマハルカ
2024年10月21日


なぜ私は英語発音を教えているのか|パントマイムから生まれたSlide Method®
英語発音とパントマイム。 一見まったく関係のないように見えますが、私にとってはどちらも「表現」のためのツールです。 朝日新聞 Globe に取材していただいた際にも、この共通点についてお話ししました。 私は24歳でニューヨークへ渡りました。 その後、パントマイムと出会い、人が言葉を使わずに感情や考えを伝える世界に魅了されました。 パントマイムでは、形だけを真似しても伝わりません。 大切なのは、動きが生まれる仕組みや身体の使い方を理解することです。 実は英語発音も同じでした。 多くの日本人は、聞こえた音を真似しようとします。 しかし、英語と日本語では口や舌の使い方そのものが異なります。 音だけを追いかけても、なかなかネイティブらしい発音やリスニング力につながらない理由がそこにあります。 私はパントマイムを通して、 「結果ではなく、仕組みを見る」 という視点を学びました。 そしてその視点から、日本語を話す時の口のクセと、英語を話す時の口の状態の違いを研究するようになりました。 それが現在の Slide Method® の原点です。...
モリヤマハルカ
2021年10月3日


なぜ私は発音を諦めなかったのか|25年前の発音スタジオを訪れて
上の写真は、25年前に私が通っていた発音矯正スタジオです。 1997年の火災で大きな被害を受け、その後も長い間そのまま残されていました。 取り壊されると聞き、私は慌ててその場所を訪れました。 ひび割れた窓ガラスの向こうに、当時の自分の姿が見えるような気がしました。 そして、今は亡き先生の姿も。 渡米したばかりの頃、私は英語が通じませんでした。 学校では笑われることもありました。 不安でした。 悔しかったです。 それでも発音を学ぶことを諦めませんでした。 もしあの時、 「もう無理だ」 と諦めていたら、今の私は存在しなかったと思います。 ニューヨークに住み続けることも、 英語で仕事をすることも、 Slide Method®を作ることもなかったでしょう。 英語発音を身につけることは、単に音を変えることではありません。 自分の考えを、自分らしく伝えられるようになることです。 そして私は、多くの日本人が発音によって本来の力を発揮できずにいる姿を見てきました。 だから今も教え続けています。 答えは必ずあります。 しかも、多くの場合、それは想像よりずっとシンプ
モリヤマハルカ
2021年9月21日


なぜ私は発音コミュニティを作ったのか
発音で苦しむ人は、 発音だけで苦しんでいるわけではありません。 通じない。 聞き返される。 人前で話すのが怖い。 そんな経験を繰り返すうちに、 少しずつ自信を失ってしまうことがあります。 私は長年個人レッスンを続けてきました。 けれど、ある時気づいたことがあります。 発音の上達には技術だけでなく、 安心して学べる環境が必要だということです。 そこで2019年の夏、 小さな実験を始めました。 それが無料講座「10-10 Live」でした。 当時はオンラインレッスンの経験も少なく、 画面越しにどのように学びを届ければよいのか、 毎日試行錯誤の連続でした。 それでも、 「今できることを続けていれば必要な変化は訪れる」 そう信じて続けました。 参加者の皆さんからいただいたフィードバックを元に改善を重ね、 2019年秋に誕生したのが、 現在のSlide Method Plusの前身となるコミュニティです。 コース名。 ロゴ。 レッスン形式。 イベント。 学習環境。 その一つひとつを、 会員の皆さんと一緒に作っていきました。 私が目指したのは、...
モリヤマハルカ
2021年7月25日


発音は勇気の問題かもしれない
発音を学ぶというと、 口や舌の話ばかりだと思われます。 でも実際には、 少し違います。 新しい音を出そうとする時、 私たちは同時に 「間違えるかもしれない」 という不安とも向き合っています。 だから発音は技術だけではありません。 少し勇気が必要です。 私はこれまでたくさんの受講生さんを見てきました。 そして気づいたことがあります。 大きく変わる人は、 才能のある人ではありません。 勇気を出して、 昨日とは少し違う声を出してみた人です。 モリヤマハルカ Slide Method®開発者
モリヤマハルカ
2020年9月30日
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